ver.1.20の通常宿の画面 1.20以前は、強く「カード」をイメージしたデザインだった。 ※画像内の素材の著作権者:groupAsk |
CardWirth ver.1.20は、1999年8月24日に公開されたCardWirthのエンジン。1.28エンジン(2003年8月バージョンアップパッチ公開、2004年4月正規版公開)が登場するまで、4年ないし4年半の長きに渡って、エンジンとして稼動した。現在、公式サイト(groupAsk Website)よりダウンロードができる。
1.20エンジンは、CardWirthが雑誌メディア等でも着目され、多数のユーザーが参加して怒涛のごとくシナリオが発表するようになった、いわゆる「全盛期」に登場したエンジンであり、またそのブームが退いた後に残された制作者たちによるシナリオの質の向上を支えたエンジンである。このため、1.20エンジン向けに開発されたシナリオやツール、技術などが多く遺産として蓄積されている。次期エンジン1.28が完全上位互換でないため、1.20向けシナリオの中には1.28エンジンで不具合を起こすものもある。FLIPなどが代表的である。
前バージョンからの変更点
前バージョン(1.15)から、次のように多くの点が変更・改良された。
- デバグ宿設置
- 背景への.jpg利用が可能に
- それまでは.bmpファイルのみであり、シナリオ容量の軽減に役立った。
- 効果系カードの効果属性見直し
- 特殊文字の使用(色・PC名・変数の埋め込みなど可能に)
- ただし、チーム名(#T)などが未実装
- 戦闘仕様の変更
- 貼り紙の10枚スキップ
- シナリオフォルダの階層化を可能に
- 宿ゴシップの設定
- パーティー隠蔽/表示などのコンテンツ追加
- パッケージの使用が可能に