enban.netは、株式会社アスキー(主にはテックウィン編集部)が2001年5月25日に開設したブロードバンド対応エンターテイメントサイト。@niftyやBIGLOBEなどと提携し、インターネットラジオ・映像・漫画・ゲーム等を提供した。
CardWirthと商業展開
会員(会費は月額500円)に日替わりでシミュレーションゲームやRPGなどを配信する「週刊ゲームズ」というサービスがあり、毎週金曜日には「カードワースの森」と題してカードワースシナリオを配信していた。2007年10月現在、CardWirthシナリオ制作が企業活動と結びついた唯一の事例であると思われる。
アスキーは初年度10万人のenban.net会員獲得を目標とし、大々的な展開を行っていたらしい。ことに声優によるネットラジオや、つボイノリオによる「つボイ@ラジオ」については話題性も高かったようだ。ゲームの配信がいつまで行われていたかは不明。
しかし、アスキーの経営多角化失敗による事業整理のため、2002年4月1日付けでゲーム部門とともにサミーに譲渡された。2002年10月14日「諸般の事情により」閉鎖することを告知。2002年11月29日、サービスを終了した。インターネットラジオに関わった人々は、その後インターネットラジオ『ハラショー』を立ち上げている。
enban.netが配信していたゲームに関する権利関係は不明。◇Wikipedia「ノート:CardWirth」2008年1月3日付デガ・マスター氏によると、デガ・マスター氏がかつて『テックウィン』のサイトにメールで問い合わせたところ、「テックウィン関連の業務はすべて」引き継いでいるという「エンターブレイン ログイン編集部」から、2006年5月15日付で「『カードワース』シナリオの配布権利は作者さんそれぞれにあると思います」との返信を得ているというが、enban.netで配布されたシナリオについての配布権がサミーに移っているとすると、この回答は意味を持たない。
参考
旧所在地
- enban.net
- ×http://enban.net/
- 週刊ゲームズ
- ×http://www.nifty.com/weeklygames/
参考リンク
- ◇ascii24「ここでしか見られない濃いサービスを提供する“enban.net”──アスキー発表会詳報」
- ◇InternetWatch「アスキー、ブロードバンド向け娯楽サイト「enban.net」を開設」
- ◇ゲームサイトeg「アスキーがエンターテインメント配信サイト“enban.net”をスタート」
- ×http://enban.net/
- ×http://www.nifty.com/weeklygames/
- ◇ascii24「ここでしか見られない濃いサービスを提供する“enban.net”──アスキー発表会詳報」
- ◇InternetWatch「アスキー、ブロードバンド向け娯楽サイト「enban.net」を開設」
- ◇ゲームサイトeg「アスキーがエンターテインメント配信サイト“enban.net”をスタート」