YAMAHA Midi事件は、2000年10月〜12月頃に持ち上がった、YAMAHA提供の楽曲素材に関する問題。「YAMAHA Midi事件」との名称は「CW大辞典」に記載された記事名に従った。
経緯
当時、YAMAHAが「Free MIDI Data Library」で提供していたフリーのMidiは、CardWirthシナリオはじめフリーゲームなどで広く用いられれていた。2000年10月頃、その使用条件が変更され、「フリーまたはシェアウェアの中にBGMとして組み込む事」が禁止されたため、シナリオにYAMAHAのMidiを使用していた作者の間に混乱が広がり、差し替えなどの対応に追われたり、中には公開中止に至ったシナリオもあった。
YAMAHAは、将来的に金銭や賞品の授受が絡むような事態が発生することを避けるけるための措置であったとしている[註1]。雲名遊歩氏がYAMAHA側と交渉し、過去にシナリオで使用されたものについては明記すること、シナリオの有償化はしないなどを条件に継続使用することを許可する旨の発言を得た[註2]。
その後YAMAHAは再び使用条件を変更した模様。Free MIDI Data Libraryは2004年2月末に終了したが、過去にダウンロードした分について、無料ゲームでの使用は可能らしい。詳細は同社規約ページ参照のこと。
関連サイト
-
◇YAMAHA XG Creation Without Limitation (サービス終了)
- 上サイト内 ◇「Free MIDI Data のご使用について」
- ◇CW大辞典(2代目) 当該項