拾穂文庫第一分室CardWirth史年表用語集【ひ】

ヒヨス草

ヒヨス草(ヒヨスそう)は、groupAsk シナリオに登場する代表的な薬草。傷薬の原料。なお、「ヒヨス」という名の薬草は実在する。

設定と解釈

高原に自生する。リューンで販売されている傷薬は、ヒヨス草の絞り汁を魔法で加工し、効力と保存性を高めたものとされる。精製せずに束ねたものも「薬草」として登場する。

鳥の歌が聞こえない』には、アダンの「薬草の森」に自生しているところが描写されている。同作に登場するシャルロッテにのセリフに「あっちに咲いているのはヒヨス草」とあるので、ヒヨス草には花が咲くことがわかる。

実在の「ヒヨス草」

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wikipedia 「ヒヨス」

実在の「ヒヨス」(学名:Hyoscyamus niger、英名:Henbane ヘンベイン)は、ユーラシア原産のナス科の多年草である。和名「ヒヨス」(菲沃斯)は、同種を含む属(ヒヨス属)の学名 Hyoscyamus の転化とされる。

強い香りを持ち、初夏に黄色い花をつける。アルカロイドを含んでおり、葉は古来から鎮痛剤・麻酔剤として使われてきた。また、古くはビールの原料としても使われていたという。

一方で向精神性・毒性があることでも知られている。幻視や浮遊感などを覚えさせる幻覚作用があり、古代ギリシャでは「神託」を得るため神官たちが使用したという。また、その毒は少量で服用者を死に至らしめるという、危険な薬草である。

関連項目

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