拾穂文庫第一分室CardWirth史年表用語集【や】

宿の亭主

宿の亭主(やどのていしゅ)は、冒険者の宿のあるじ。通称「宿の親父」、あるいは単に「親父」。多くのシナリオに登場し、物語の導入役や冒険者たちの相談役、ときには冒険者の前に立ちはだかる壁として、さまざまな役割を果たしている。

設定と解釈

初出は『ゴブリンの洞窟』。第一声は「おやあんたたち、その貼り紙に興味はあるのかね」。附属シナリオから着手する多くのプレイヤーにとっては最初に出会うNPCであり、最もなじみ深いキャラであると言える。名称については、リソースとして配布されている彼の画像が「MENU_宿の亭主.bmp」である(gropAskシナリオでは「宿の亭主.bmp」「cast_宿の亭主.bmp」などが用いられている)ことから定着している。

CardWirthの常として、詳細な設定についてはシナリオ制作者ごとの設定にゆだねられており、作品によって人柄が大きく異なる。年長者として冒険者を見守る「親代わり」を務めることもあり、「熟練の冒険者であった」という設定をされることもある。宿の娘との関係については諸説ある。

一方で、いわゆる「親父シナリオ」の主役にもされる。

groupAskによる設定

groupAskによる公式設定はほとんどなく、本名も過去も不明である。仕事柄か「友人」が多いらしく、シナリオの導入で活用されている。作中で明言された友人には、薬草屋のマット(『鳥の歌が聞こえない』)、ラーデックの「猫の額亭」亭主(『教会の妖姫』)やブラウム村の医者(倉貫氏『遺跡に咲く花』)、がいる。

煙草は吸わないらしく、『教会の妖姫』では「うちの爺さん」が使っていた「値打ちもん」のパイプをラーデックで宿「猫の額亭」を営む友人に贈っている。

おもな関連素材

以下のような制作者が「宿の亭主」を扱っている素材や画像を描いている。NIFQ氏の選んだ「CardWirth顔絵100題」の一つでもあり、これに準拠して挑戦する制作者もいる。