英語は、本来イングランドで形成された言語。現在は事実上の国際共通語として機能している。日本の学校に学ぶ者は遅くとも中学校時代に一度は学ばなければならない言語であり、単語レベルでは日常に広く浸透している。日本社会において日本語を母語とする者にとって、もっとも身近な異言語であると言える。

CardWirthと英語

CardWirthシナリオにおいて、「換字式暗号」や「バラバラの文字を組み合わせて単語を生成する」といった言語的なリドル(謎かけ)に用いる言語として英語はよく用いられる。このような場面で日本語を使っては、西洋風な「中世ファンタジー」らしさが損なわれると考える人がいるかもしれないし、ドイツ語やフランス語を用いるならば、作者はまずプレイヤーに説明をしたりヒントを出したりしなければならないだろう。その点、"Love","Peace"のように抽象的な概念や、"Sword"のように現実生活ではあまり使わない道具まで、簡単な単語ならばプレイヤーが一通り知っているものとみなすことのできる英語は、非常に便利な言語である。

来歴

帝国主義時代の大英帝国、第二次世界大戦後のアメリカ合衆国という覇権国家が英語を公用語としているため、政治・経済・学術などの用語として世界じゅうで使われるようになった。「英語帝国主義」との批判もあるものの、現在は事実上の国際共通語として機能している。