ドイツ語
- カテゴリ:題材(言語・文化圏)
- 最終改訂:2012/03/19
ドイツ語は、中央ヨーロッパのゲルマン民族の間で形成された言語で、現在はドイツ・オーストリア、スイスの一部などで用いられる。
CardWirthとドイツ語
groupAskの諸作品(とくに齋藤氏のシナリオ)では、リヒャルト卿(『家宝の鎧』)・シャルロッテ(『鳥の歌が聞こえない』)・ヴィスマール(『鳥の歌が聞こえない』)など、ドイツ語(風)の人名・地名が用いられている。
帽子屋氏の諸作品のようにシナリオのタイトルに用いられたことがある。多くの場合、ドイツ語の単語の借用やドイツ語「風」の単語の創作使用が行われる。
来歴
言語学上は英語・オランダ語と同じ西ゲルマン語群(ゲルマン語派の中の一群)に分類される。ひとくちに「ドイツ語」と言っても、地域ごとに多様な言語(方言)が存在する。このうち、ルターのドイツ語訳聖書に用いられた東中部(テューリンゲン地方)の言葉がドイツ語の書き言葉の「標準語」とされている。
日本では近代以来高等教育機関で学習され、今日でも大学において第二外国語として学習されることが多い。ドイツ語の単語は、「アウフヘーベン」のような哲学用語、「カルテ」「クランケ」などの医学用語、「プロレタリアート」「ゲバルト」のような社会学用語・社会運動用語のほか、「アルバイト」のような学生生活用語の分野で日本語内にも借用・定着しているものがある。一般に、演説に向いた力強い響きを持つ言語とイメージされており、クーゲルシュライバー[註1]、ブライシュティフトシュピッツァー[註2]などの言葉の響きは、日本では「ムダにかっこいい」という印象を持たれている。
諸領邦が割拠した中世ドイツの歴史や、グリム兄弟によって収集されたドイツの民話・伝承の数々は、日本における「中世ファンタジー」イメージの一つの原型を形作っている。また、近代のプロイセンによるドイツ帝国、ヒトラーの「第三帝国」の歴史は、この言語を話すドイツに軍事国家のイメージを与えている。このためドイツ語(風)の地名・人名・単語には「中世」「帝国」「騎士」「貴族」「軍事」などのイメージが付与され、各種創作によって再生産されている[註3]。