拾穂文庫第一分室CardWirth史年表用語集【か】

家宝の鎧

家宝の鎧
作者 齋藤 洋氏groupAsk
発表 1998/08/29 公開 [Ask]
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サイト groupAsk《groupAsk Website》
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Vector CardWirth シナリオパック 1

家宝の鎧』(かほうのよろい)は、groupAskシナリオのひとつ。齋藤洋氏が制作した短編室内探索シナリオである。

作品について

1998年8月29日に公開された最初の追加シナリオ4作のうちの一つ(あとの3つは齋藤氏『奇塊』・『鳥の歌が聞こえない』、倉貫氏墓守の苦悩』)である。また、最初の「室内探索シナリオ」である。

本作に登場した「オーク」「オークロード」の描写はコミカルで人間くさくあり、その後のCardWirthシナリオでの展開に影響を及ぼしたかもしれない。

『家宝の鎧』は、本編テキストとReadMeに若干の設定の相違がある。ReadMeではリューンの名が明示されているのに対して、本編テキストでは明示されていない。

内容

ストーリー

下級騎士リヒャルト。リューン騎士団に所属する彼はリューン近郊の山に別荘を所有している。しかし多忙な彼は頻繁に別荘に足を運ぶ事ができない。そんな中、彼は別荘に怪物が住みついたとの報告を受ける。リヒャルトは慌てた。あの別荘には命よりも 大切な物が置いてあるんだ…!!

――ReadMeより

マタタビ通り7丁目に住む王宮勤めの騎士リヒャルト卿から、「求む、勇敢なる戦士」との依頼が出される。リヒャルト卿が所有する山荘に下等な妖魔が住み着いたため退治をしたいのだという。山荘には、高名な騎士であったリヒャルトの祖父が先代の国王より賜った家宝の鎧が安置されているのだ。

ミッション

山荘における妖魔(オーク)の掃討と鎧の回収。報酬は800sp。対象レベルは1〜3と設定されている。

設定と解釈

人物など

リヒャルト・フォン・リンツ(リヒャルト卿)

本件の依頼人。「王国騎士団」(ReadMeでは「リューン騎士団」)に所属する下級騎士、貴族。44歳・男性。「騎士道一筋二十年」の経歴(クーポン)を持つ。騎士とは言っても「騎士身分」という意味であるようで、王宮に勤務して専らデスクワークをしている。武勲を立てて騎士身分になった祖父を崇拝している。CardWirthにおける「騎士」の初出。

リヒャルト卿の祖父

故人。一介の傭兵から身を起こし、武勲を立てて騎士身分になった。リヒャルトによると「高名な騎士」であったという。時の国王から鎧を拝領している。晩年は魔法に凝っていたらしい。

地理

マタタビ通り7丁目

依頼人リヒャルト卿の住まいのある場所。宿から徒歩で10分ほど。途中の背景画像には、『交易都市リューン』で使用された画像(FR_AC0.jpg)が用いられており、舞台がリューンである可能性はある。ただし、シナリオ本編テキスト中において舞台がリューンであることは明示されていない。
ただし、ReadMeの記載を採用すれば、下記の「山荘」は「リューン近郊の山」にあることになり、本作の舞台がリューンである可能性はかなり高くなる。本作の舞台をリューンとすれば、「王宮」や「王国騎士団」の存在から、リューンが王国に属する都市であり、その首府であると解釈することもできる。

山荘

本件の舞台。「北の山」にあり、リヒャルト卿が祖父から譲られた建物。多忙なリヒャルト卿に代わって山荘を管理する管理人がいたらしいが、職務怠慢のためか妖魔の棲家になってしまった。

組織

王国騎士団/リューン騎士団

リヒャルト卿の所属先。本編中では「王国騎士団」であるが、ReadMeでは「リューン騎士団」となっている。リヒャルト卿は王宮に勤務して専らデスクワークをしている。

物品

ガラス瓶

内部に大量のノミの入った瓶。投げつけた相手を混乱させることができる。冒険者曰く「こんなもん、大切にとっといて何に使うつもりだったんだ!?」。まったくです。

技能

氷柱の槍

ある場所で「呪文書」を発見することでスキルカードを獲得する。レベル1技能カード。

技術

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