Askシナリオ
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- 最終改訂：2011/03/27
Askシナリオ（アスク・シナリオ）は、CardWirthの制作者であるgroupAskのメンバー、赤塚氏・斎藤氏・倉貫氏が制作したシナリオ全体を指す通称。公式シナリオとも呼ばれる。
groupAskによる12作品は、ユーザーによってしばしば「公式設定」「原典」と見なされる。しかし、3人の作品のあいだにはかなり大きな差異があり、「groupAskのシナリオ」として厳格な共通設定が存在するわけではないことには注意が必要である。
Askシナリオ12作品
斎藤氏が8作、倉貫氏が3作、赤塚氏が1作の、計12作が公開されている。このほか「リソースシナリオ」として『モンスター図鑑』がある。
設定と解釈
3人のシナリオの間には、以下のような用語や設定の差異が存在する。
- 舞台（詳細はリューンの項目参照）
- 魔法
- 齋藤氏：「日常の道具としての利用を推奨する」世界
- 赤塚氏：「要らぬところで魔法を使うと、社会から追放されてしまう」世界
- 魔術師の組織と教育機関
- 齋藤氏：「魔術師学連」・「賢者の塔」
- 倉貫氏：「魔道師連合」・「魔道学院（魔導学院）」
- 赤塚氏：「魔法学院」
- 旧文明
たとえばリューンは齋藤氏の作品の舞台、カルバチアは倉貫氏の作品の舞台であり、両者の「クロスオーバー」は明示的には行われていない。しばしば話題になる「冒険者の宿」の場所も含め、これらの世界の接続は、ユーザーの想像力に委ねられている。
AskシナリオをCardWirthシナリオの「原点」とするならば、CardWirthは最初から作者ごとに大きな裁量を許容しており、「共通した世界観・設定」にはさほど頓着していなかったと言うことができる。シナリオ制作者の想像力のままに世界をつくることができるという、CardWirthの基本的な方向性がその出発点からあるとも言える。