賢者の選択
- カテゴリ:シナリオ名
- 最終改訂:2010/06/22
賢者の選択 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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作者 | 齋藤 洋氏(groupAsk) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
発表 | 1999/01/19 公開 [Ask] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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入手 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
サイト | ◇groupAsk《groupAsk Website》 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ギルド | 公式ギルド登録 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Vector | ◇CardWirth シナリオパック 3 |
『賢者の選択』(けんじゃのせんたく)は、groupAskシナリオのひとつ。齋藤氏による探索シナリオ。
作品について
齋藤氏の手になる8作品中の7作目で、前作『賢者の選択』から約4か月を隔てて1999年1月に公開された。Askシナリオ最強のレベルを持つ敵であるカナン王の呪いを巡るシナリオである。
生者からは理不尽としか言えないカナン王の呪いを前に、呪術師ディマデュオ、村人、そして冒険者たちそれぞれの思惑と「選択」が交錯するシナリオで、冒険者の「選択」はこの呪いに巻き込まれた人々の運命を大きく左右する。
CardWirthユーザーの中でも、しばしば強い印象に残るシナリオとして挙げられる作品である[↓註]。
内容
ストーリー
ヴィスマールでの所用を終え、中央公路をリューンへと辿る冒険者たち。原野の中の一軒宿「賢者の選択亭」で休息を取るかれらの前に、騎士・ミューゼル卿が駆け込んでくる。国家的犯罪者である呪術士・ディマデュオが付近の村に匿われているのを発見したのだ。ミューゼル卿は冒険者にディマデュオ捕捉の助力を要請する。地図にもない呪われた寒村・カナナンで、冒険者たちは「賢者の選択」を迫られる。
ミッション
いわゆる「巻き込まれ型」の導入で、ミューゼル卿からはディマデュオ捕捉への協力を求められる。
設定と解釈
人物など
村人たちを代表する人物。村に対するカナン王の理不尽で圧倒的な呪いを退けたディマデュオを恩人として遇している。平穏な暮らしを願い、これ以上の血を見るのを厭う。
地理
- 中央公路
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ヴィスマールとリューンを結ぶ街道。本作が初出。冒頭部において、冒険者たちはヴィスマールでの所用を終え、リューンに向かっていた。
- 賢者の選択亭
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中央公路に立つ宿。
- カナナン
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中央公路からやや離れた場所に存在する、地図にすら載っていない寒村。人口は30人弱、狩猟や農耕で細々と暮らす。村の立地としては、「山間の村」と描写されたり、丘や森に囲まれていることが描写されたりしている。村には食堂がただ一軒と、集会場、かつて公民館で現在はディマデュオが住まいとして使っている建物などがある。村はずれの小高い丘の上には古い祠がある。ディマデュオは村の名と「カナン」の名の類似を示唆したが、祠とのいきさつについて村では伝承されていなかった。
- リューン
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帰る旅の目的地。結末(のひとつ)において、「澄み渡る青空の下、リューンの城壁が間近に迫る」と描写されており、城壁があることが窺える。
- 故郷
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結末(のひとつ)において、「故郷に帰る」と表示される。描写からはリューンが故郷であるとも読み取りうるし、そうでないとも解釈できる。
組織
- リューン騎士団
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王国騎士団と同一か?
物品
- カナンの魔剣
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カード説明に曰く「旧文明期、戦乱に滅びし王国ソドム最期の王カナンの愛用した剣。2m近い刀身を持つ大剣である。強大な魔力を秘めたこの魔剣は、自らの意思を持ち自由に飛行することができる。」
システム
本作は、冒険者の選択によって複数の結末を導くマルチエンドシナリオである。中にはイベント的にパーティが全滅するバッドエンドもある。明るい爽快感をもたらす結末はなく、多かれ少なかれ陰影を帯びている。
影響
本作に対し、ユーザーシナリオでオマージュが捧げられてきた。
註
- [↑] 印象に残る作品…… 統計が取られているわけではないが、「CWユーザーに50の質問」での「印象に残ったシナリオは」への回答や、各サイトにおける「おすすめシナリオ」を列挙するコンテンツにおいて、本シナリオはしばしば取り上げられている。