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◇「ヴィスマール」 |
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◇「Scenario/ 緑の都ヴィスマール」 |
ヴィスマールは、齋藤洋氏(groupAsk)のシナリオに登場する都市名。「緑の都ヴィスマール」と呼ばれる。初出は『鳥の歌が聞こえない』(1998年8月)。『賢者の選択』(1999年1月)にもその名が登場するが、groupAsk作品で物語の舞台となったことはない。
2000年4月に、橋本英輔氏による店シナリオ『緑の都ヴィスマール』が公開されている(2009年11月現在、入手不能)[註1]。アルファベットによる綴字は明示されていないが、橋本英輔氏の作品では「元ネタ」となったドイツの都市同様、Wismarとなっている。
設定と解釈
groupAsk(齋藤氏)による設定
『鳥の歌が聞こえない』では、森の中で出会う別の冒険者たちの根拠地として名前だけが登場する。『賢者の選択』によれば、リューンとヴィスマールとの間は中央公路で結ばれており、おそらくは1週間かそれ以上の旅程を要する距離がある[註2]。
CWUNで語られた設定
1999年4月、橋本英輔氏がシナリオ『緑の都ヴィスマール』の制作に先立ち、CWUNで「ヴィスマール」についての質問を行った。この際、齋藤氏が以下のように応答している[註3]。
「緑の街、森の都などの愛称で親しまれる通り、この街は森林に囲まれた自然豊かな街であり、狩猟、牧畜、園芸が盛んな美しい街です。比較的平和な街であり、観光旅行や新婚旅行(あるのか、この時代に!?)に訪れるものも多いとか少ないとか(笑) ヴィスマールの冒険者は野外活動を得意とするものが多く、レンジャーとしての腕が確かだといわれています。鳥の歌に出てきた二人の冒険者もヴィスマール出身でしたっけ。同じくヴィスマール出身の庭師なども一目置かれることでしょう。場所は決めてませんっ(笑) 少なくともリューンからは結構距離がありそうですね(^^;」
齋藤氏は上記に続けて、「…とはいえ、これは飽くまで私の個人的な設定です。これらの背景を明示するシナリオが公表されていない以上、上記の設定は飽くまで“仮”です」、「カードワースの世界はASKが押し付けるものではなく、皆さんの発想にこそ拠って立つべしと言うのが基本理念ですから(早い話がちゃらんぽらんと言う意見もあります)」と記しており、シナリオ制作者が自由に設定することを認めている。
実在のヴィスマール
外部の参考サイト | |
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Wikipedia | ◇「ヴィスマール」 |
齋藤氏は、CWUNでの橋本英輔氏への回答の中で、ヴィスマールの名称は「確かドイツの地名から取った記憶があります」と述べている。
ドイツ東北部・メクレンブルク=フォアポンメルン州に、ヴィスマール(Wismar)という小都市がある。人口は約4万5000人(2005年)。バルト海に面したハンザ都市で、中世の美しい町並みは2002年に世界遺産に登録されている(シュトラールズントおよびヴィスマールの歴史地区)。
- ◇ヴィスマール市公式サイト(ドイツ語)
註
- [註1] ◇旧CWUN・5837番ツリー「感想募集 ユーザー製シナリオ『緑の都ヴィスマール』」(2000年4月15日)。『交易都市リューン』に範をとった、シンプルなシナリオだったらしい。詳細は「関連リンク」の《CardWirth Skill Wiki》を参照。2009年11月現在、橋本氏のサイト◇《Eisuke_Hashimoto_1985》(2000年5月頃更新停止)が残っており、配布用ページも確認できるが、シナリオのダウンロードはできない。
- [註2] 作中冒頭に、ヴィスマールを発った冒険者が「リューンまであと二日程度の道程まで近づいた」「この数日間、野宿続きだった」との記述がある。リューンまでの2日+野宿の数日+α、ということで1週間かそれ以上と推測した。
- [註3] ◇旧CWUN・1409番ツリー「ゲーム中の都市ヴィスマールについて」(1999年4月8日)内の1471番投稿「Re:ゲーム中の都市ヴィスマールについて」(1999年5月2日)。