拾穂文庫第一分室CardWirth史年表用語集【ふ】

旧き沼の大蛇

旧き沼の大蛇
作者 齋藤 洋氏groupAsk
発表 1999/02/03 公開 [RM]
草創 1.20前期 1.20後期 1.28一期 1.28二期
98 99 00 01 02 03 04 05 06 07
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サイト groupAsk《groupAsk Website》
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Vector CardWirth シナリオパック 3

旧き沼の大蛇』(ふるきぬまのだいじゃ)は、groupAskシナリオのひとつ。齋藤氏制作の探索シナリオ。

作品について

齋藤氏の手になる8作品中の最後の作品で、前作『賢者の選択』から約1か月を隔てて1999年2月に公開された。対象レベルは3〜5で、『賢者の選択』と同等である。

内容

リューンの南西にある「六角沼」のほとりに暮らす薬草採り・アントンからの依頼。

ストーリー

ミッション

異様な再生能力を持つ魔獣ヒドラの退治。

設定と解釈

人物など

宿の主人

冒頭と結末に登場するが、とくに重要な役割は果たさない。

アントン

今回の依頼人。六角沼に浮かぶいかだの上に造られた粗末な小屋に暮らし、木の実を採って暮らしている。朴訥な人柄で、独特の訛で話す。石や岩を投げ込んだせいでヒドラを怒らせてしまい、アントン本人が「親の仇のように」狙われるばかりでなく、蜂や蛙も神経を尖らせて凶暴化してしまった。木の実採りがままならなくなったアントンは、「怪物退治のすべさりすと」に頼むべく冒険者の宿に依頼を出した。

地理

六角沼

リューン南西の湿地帯。地盤が悪いために開発の手が加わっていないが、沼地でしか採れない食材を採集する人々が収穫期に小屋を建てて暮らしている。

六角沼の遺跡

沼の奥にある古代遺跡。祭壇と石版がある。何年か前に学者たちがやってきて調査したらしい。

東の国

退治したヒドラを裂くと素晴らしい剣が出てくるという伝説が伝わる。

モンスター等

ヒドラ

「沼の主」。「魔獣」と呼ばれる、いくつもの頭を持つ凶暴な大蛇。1週間ほど前、アントンによって眠りを覚まされた。

ホーネット

大型のスズメバチ。ヒドラの活動に刺激されて活動を活発化させた。

トード(イボガエル)

沼地に生息する大型の蛙。日頃は臆病。背中のイボには毒液があり、不用意に触ると皮膚に炎症を起こす。糞は傷薬の材料になるらしい。

組織

治安隊

ヒドラに驚いたアントンは治安隊に相談したが、「身の丈十数メートルの大蛇で雌牛を一口で丸呑み」というような報告(宿の亭主が聞いた内容)で、信じてもらえなかった。「腰の重たい治安隊」として知られる。

騎士団

治安隊に加え騎士団も動員される云々という文言がある。治安隊とは別個に騎士団があること、騎士団が動員されるのはよほどの大事であることが窺え、警察と軍に相当する役割分担のようである。

アイテム等

ムナの木の実

湿地に生える木に生る、小さな赤い木の実。

激昂茸

精神を昂揚させる効果を持つ

魚人(マーマン族)

魚に似た上半身に人間の手足を持つ異形の種族とされている魚人族。現在六角沼がある場所に暮らしていたが急激な地殻変動があった際に海を追って南へと去った。高い文明を持ち、長い歳月にも風化しない石版を残した。集落(魚人の里)を築いていたこと、文字を持っていたことなどが知られる。

旧文明

「旧文明の文字」が言及される。

システム

「六角沼」の名の通り、HEX状につながった地形になっている。マップは単純にエリアを連ねたものになっている。

倒しても倒しても再生し執拗に追跡するヒドラの演出は、ステップ処理によって工夫されている。ヒドラの弱点を突いて打倒する方法を入手することがストーリーのメインルートであると思われるが、この過程でシナリオ内で入手できない要素が必要である点は、プレイヤー側から批判されたことがある。なお、この方法を経なくてもクリアは可能である。

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