ゴブリンの洞窟
- カテゴリ:シナリオ名
- 最終改訂:2010/06/22
ゴブリンの洞窟 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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作者 | 齋藤 洋氏(groupAsk) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
発表 | 1998/08/18 公開 [RM] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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入手 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
サイト | ◇groupAsk《groupAsk Website》 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ギルド | 公式ギルド登録 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Vector | ◇CardWirth スタートパック |
『ゴブリンの洞窟』(ゴブリンのどうくつ)は、groupAskシナリオのひとつ。齋藤洋氏が制作した短編探索シナリオである。
作品について
1998年8月、CardWirth本体・『交易都市リューン』と同時に公開された、「最初のCardWirthシナリオ」のひとつである。『ゴブ洞』(ゴブどう)とも通称されて親しまれている。
エンジンとともに同梱配布されていることから、多くのプレイヤーにとって最初にミッションに挑むシナリオとなり得るシナリオである。最初のプレイ時、スキルも持たずに一人で突入してゲームオーバーというのは、よくあるパターンである。
きわめて単純で短いミッションでありながら、「CardWirth」というゲームの特性をプレイヤーに印象付ける。
内容
本作は、ストーリー性の薄い、シンプルな探索シナリオである。
ストーリー
冒険者の宿に掲示された貼り紙を見つめる駆け出しの冒険者たちに、宿の亭主※が声をかける。「おやあんたたち、その貼り紙に興味はあるのかね」。
それは、町外れの農家※からの依頼。近所の洞窟にゴブリンが住み着いて困っているので、退治して欲しい、というものだった。親父は言う、「どうだい、腕試しがてら挑戦してみちゃ? あんた達なら楽勝だろう?」と。冒険者たちは、親父から洞窟の場所を教えられ、ゴブリンの掃討に向かうのだった……
ミッション
「ゴブリンの洞窟」におけるゴブリンの掃討。冒険者としては「ありがち」な仕事として描かれている。報酬の600spは、親父曰く「ちょいと安い」が、「半日もあれば片付くだろうからそれほど悪くない」相場のようだ。対象レベルは1〜3。
設定と解釈
本作では、登場するものすべてがCardWirthにおける「初出」ということになる。
人物など
- 宿の亭主
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長い付き合いになる「宿の亭主」も、もちろん本作が初出である。第一声は「おやあんたたち、その貼り紙に興味はあるのかね」。「あんたたち」という、若干の距離を感じさせる呼びかけも、最初だからだろうか。
- 農家の人たち
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依頼人。亭主の話で触れられるだけで、登場はしない。
地理
物品
モンスター
システム
きわめて単純で短いミッションでありながら、「CardWirth」というゲームの特性について、シナリオ制作者にも多くの示唆を与えてくれる。シナリオ制作を志す者は、『ゴブリンの洞窟』を解析することが薦められる。
技術的には「キーコード」発火、「ステップ」の使用である。「見張り」の処理や、その成否による状態の変化なども注目される。
口調分けは「男女」のみと、シンプルである。
影響
CardWirthの原点ともいえる本作は、非常に多くの作品に影響を与えた。本作の構造に倣った作品は、まじめなオマージュから愉快なパロディまで数限りない。
外伝的な作品にcedretaber氏『杖の行方』(2010年10月)などがある。
シナリオの履歴
口調分けやjpg対応など、エンジンの改良に伴って本作にも改良が加えられており、現在の最新版は、エンジン1.20に対応した1999年7月25日版となっている。
- 1998/08/18 公開 [RM]
- 1999/07/25 現行最終版公開 [RM]