奇塊
- カテゴリ:シナリオ名
- 最終改訂:2011/04/06
奇塊 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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作者 | 齋藤 洋氏(groupAsk) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
発表 | 1998/08/29 公開 [Ask] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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入手 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
サイト | ◇groupAsk《groupAsk Website》 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ギルド | 公式ギルド登録 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Vector | ◇CardWirth シナリオパック 1 |
『奇塊』(きかい)は、groupAskシナリオのひとつ。齋藤洋氏が制作した探索シナリオである。
概説
1998年8月29日に公開された最初の追加シナリオ4作のうちのひとつ(あとの3つは齋藤氏『家宝の鎧』・『鳥の歌が聞こえない』、倉貫氏『墓守の苦悩』)。groupAskが制作した探索シナリオの中で、リューンが舞台であると明記された、唯一の作品である。
groupAskのNPCの中でも強烈な個性を持つダスキン・モップが登場する。コミカルな色彩の強いシナリオである。「リューンの下水道」「旧文明」「ビホルダー」の初出。
なお、CardWirthの雑誌収録が盛んに行われた時期、本作は収録がされなかったと言われている。某土下座衛門事件の影響なのか、某100番100番企業への遠慮なのかは定かではない。
内容
ストーリー
リューン清掃局調査班のダスキン・モップからの依頼。「リューンの国営施設」である下水道で問題が発生したため、生存力に長けた冒険者の助力が必要という。
ミッション
下水道に何らかの問題が発生したらしく、下水が逆流しているため、その原因を突き止め解決する。下水道内にはラットやパイソンなど、とかく面倒な生物も住み着いている。報酬として1200spが提示される。
設定と解釈
「清掃局」という機構や「公務員」の存在、「国営施設」という表現から、リューンの政治体制を推測するシナリオ制作者もいる。
人物など
- ダスキン・モップ
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本件の依頼人。リューン清掃局調査班に属する公務員。「ひょろりとした身体付きの見るからに頼りない青年」と描写されている。口癖は「ビンゴ!」。
地理
組織
- 清掃局
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年に何人かが「職場」で行方不明になるという物騒な公共部門。安全のため冒険者を雇うことは経費で認められている。内部に「調査班」という班があり、ダスキンはこれに属している。
物品
- 鋼鉄の箱
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本作問題のアイテム。本作ではキーコード「ロケットランチャー」に対応したイベントがあるため、本作内での使用が念頭に置かれていたと思われる。
モンスター
- ビホルダー
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「歪んだ魔法科学が生み出した最悪の生物兵器」は本作で初出。表面はざらざらしているが、結構弾力があるらしい。
歴史
- 旧文明
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本作で「旧文明」がはじめて提示された。本作に示された「古代」は、高度な文明の存在を示唆している。ただし、それが高度な魔法に基づく文明なのか科学技術に基づく機械文明なのかは解釈が分かれる。「古代」から冒険者たちの「中世ファンタジー世界」に至る歴史も明示的に設定されていない。
その他
- 風呂
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結果によっては、「風呂に入りたい」という冒険者のセリフがある。また、宿の亭主から「ちょっと待ってろ。今、バケツに水汲んでくる」というセリフを聞くこともある。
技術
「下水道」ダンジョンは、エリアを連ねたシンプルな形式の設計となってる
影響
旧文明の遺産という形で、現実における現代の科学技術の成果を登場させたことは、CardWirthに「なんでもあり」の方向性を決定付けたといえ、その意味で重要な作品であると言える。