口調クーポンは、口調分けを円滑に行うために配布されるクーポン。
概説
PCのイメージに近いセリフをしゃべらせたいというプレイヤーの欲求、あるいはプレイヤーのイメージを掴む手がかりを得たいとする作者の欲求は、クーポンをその道具として使うに至った。たとえば丁寧口調で話すPCの識別に特性「_上品」を用いるということが行われたが、これには一部批判もあった。
このため、ユーザーのイメージを的確に示し、それを作者が汲み取ることができるようにする「統一クーポン」の試みは早い段階から何度か提唱されている。しかしCWの特性上、公的に「規格」として確立したものはなく、対応するのかしないのか、あるいはどの規格を用いるかは作者に委ねられている。
2000年9月には、Mappy氏『無口とお喋り』が、2001年4月には、IKA氏『口調配布シナリオ』がそれぞれ公開されている。2002年8月に如月真問氏が制作したペルソナシステムは、一つの到達点である。
いくつかの規格が並存する中で、2002年に平江明氏が制作したsicとFATは、対応のしやすさなどから比較的広く使われている。2004年以降は、既存の規格を併せて対応するユーティリティも発表されている。
おもな口調クーポン配布シナリオ
- Mappy氏『無口とお喋り』
- IKA氏『口調配布シナリオ』
- 平江明氏『口調システム -sic-』
- 平江明氏『口調システム -FAT-』
- SARUO氏『道化の館』
- 黒土禾甘氏『称号登録所』
- ほしみ氏『口調編集ユーティリティ』
- 羊候氏『口調設定ユーティリティH』