拾穂文庫落穂拾い27 現在← →過去  :  日々の雑記

落穂拾い

身辺雑事やら書かずにはいられぬものやらを垂れ流すページ。書いているのはこんな人間。内容更新のアナウンス等については「あゆみ」に放り込んでいます。身辺雑事については一部人名が仮名だったり潤色があったりします。

40〜50kbくらい書き溜めたらまとめて過去に送っています。→ 過去の「落穂拾い」目次

目次

CW界隈の合同誌企画 (2013/05/23)

夏のコミックマーケットに向けて、みょるにるさん(創作サークルEGOTEX)が中心となって合同誌の企画が動いています。

イラストを収めたオフセット本・コピー本各1冊、シナリオや素材を集めたDVDのセットになる模様。また「カードワース愛を語るtwitter風ひとこと」(140字以内)も募集されています。最も早いオフセット用原稿の申込期限が6月10日、提出期限が7月10日(印刷所の状況により変更の可能性あり)、これに次いでコピー本用原稿とDVD収録用データの期限が設けられるタイムテーブルとのことです。詳しくは下記にて。

twitter経由で声をかけていただき、嬉しかったのではありますが、腰を据えて創作に取り組める状況になく、新しいシナリオや素材を携えての参加はできません。というわけで、声援を送るだけになってしまいますが、多くの方が集まって盛り上がればよいなと思います。

CWHSオフ会参加記 (2013/02/17)

 連休の中日、2月10日(日)に名古屋で行われた、CWHS第8回OFF会に参加させていただきました。OFF会参加は2009年春の回以来4年ぶり2回目。幹事の七篠権兵衛さん《七篠空館》もご多忙のところご奔走で、メールでお誘いくださいましたのに乗っかることにさせていただきました。結局、昼から私が、夜から大地の子さんが参加という、合計3人の集まりになりました。

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 お昼の部は七篠さんにご提案をいただき、2人で徳川園(庭園)と徳川美術館蓬左文庫を巡りました。七篠さんも私も写真に縁がありまして――あまりメンテナンスもしてない旧世代のリーズナブルなデジカメ持参の私と並べると、本格的に打ち込んでおられる七篠さんに申し訳ないのですが――、徳川園では写真をあれこれ撮ることになりました。園内ではちょうど冬牡丹の展示をしていてきれいでした。(一日の終わりに別れる際、七篠さんが撮影された写真データをいただいたのですが、花や木や光や水面の繊細な美しさをみごとに切り取っておられました。)

 徳川美術館と蓬左文庫は尾張徳川家ゆかりの品々が収蔵されており、そのボリュームに圧倒されました。徳川美術館の特別展「尾張徳川家の雛まつり」では、姫君のためにつくられた婚礼調度のミニチュアがとんでもなく精巧で(直前に婚礼調度品(本物)の展示を見ていたこともあって)、その華麗さ・繊細さに息をのみ、そこに注ぎ込まれた御三家の威信と職人たちの技に思いを馳せました。蓬左文庫の「大名と鷹狩」展示では、鷹狩という技能と、かつてそれに根差して存在した文化の厚みを堪能しました。鷹狩は今も保存会の人々によって守られていますが、鷹や鷹道具などに愛着を注ぎ、刀や印籠などの意匠としたり屏風に描いたりするというのは、今では「失われた文化」の営みと言えるかもしれません。猛禽を使役するのは一種の召喚技能みたいなものだなあとCWオフっぽい話をしたりしながら、私の頭の中ではフォウがパタパタと飛び回っていたのであります(フォウ様好き)。

 少し遅い「お三時」をコメダ珈琲店で。コメダ名物「シロノワール」をおいしくいただいたのですが、うっかり私が「みそカツサンド」(750円)を頼んでしまいまして。……ええ、ハンバーガー(380円)などとの値段の比較で気づけばよかったのかもしれません。予想外の大きさのものが出てまいりました。シロノワールだけでも結構なボリュームのところ、あやうくお三時がお惨事。七篠さんにも手伝っていただいて、おいしく完食しました。美術館ともども、名古屋のボリュームに圧倒された一日と言えましょう。

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 夕方に大地の子さんと合流し、「夜の部」。名古屋名物の手羽先をつまみつつ私の頭の中ではフォウがパタパタと、七篠さんがパソコンを展開してCW談義と相成り、5時半過ぎから10時頃までの楽しい宴となりました。ご参加かなわなかったラ・フランスさんのお土産シナリオ、ハチミツさんの親父さん&娘さん3Dモデルなどを楽しませていただきました。

 クドラ教が大きな存在感を持つシナリオ『異教徒狩り』『死人の宴』の作者である大地の子さんは、クドラ教についての魅力的な解釈をしっかりと組み立てておられて、「おお、クドラが生きている!」という感慨を得ました。こんなクドラ教は入信したい。「ロジックの人」七篠さんは、STARシステムの改良、処理速度向上のためのチューニングをはじめとする技術まわりについて熱く語ってくださいました。このほか、話題としては、現在の状況(公式ファンサイト消失の件)と絡めて、「セントラル」がなくとも分散型で持続可能な(一か所に負担がかからない)コミュニティはできないか云々の話とか、あるいはPCはどの程度「話す」べきかとか。

 それぞれに出会って衝撃的だったシナリオの話などは3人で盛り上がったところです。地雷もシリアスも、ギミックもストーリーも。思わぬ発想、思わぬ展開、思わぬ表現、予想外の面白さ、精密な設計、まさかの驚き。思い返せば私もプレイヤーとして「これおもしろい」と思うところから「シナリオや素材をつくってみよう」へと自然に誘われたのでした。

 CardWirthはその「ゆるさ」ゆえに多様な表現がありますし、さまざまな挑戦が可能であろうと思います。それがこのゲームが15年続いている秘密と言えるかもしれません。ゆるくてあたたかいコミュニティがあるといいなと願います。「創作の輪」がこれからもまわっていくことを祈ります。

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 末筆となりましたが、楽しい一日を提供してくださった幹事の七篠さん、お忙しいところ駆けつけてくださった大地の子さんに感謝いたします。

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