拾穂文庫

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竹庵について

関東生まれ、関西育ち。現在京都在住の文系人間です。

関東に帰るよりも関西にいる方が落ち着くという自称「関東系関西人」ですが、やはり納豆は好物。義務教育の半分は関西で受けましたが、いまだに関西人には「東京の訛り」が入っていると言われます。しかし、関東人からするとすっかり関西弁話者なんだそうで。困ったものです。

基本的に自サイト引き籠もり。プレイヤーさんが楽しくわいわいやっているところに、「作者でござい」と顔を出すのはどうも。ひとり葛藤してたりなんかしているわけですが、ほかの作者さんのようにもう少し軽やかに乗り越えてもいいのかもしれません。

以下、各種「質問」に答える形で自己紹介をば。

「CWユーザーに50の質問」への回答

「CWユーザーに50の質問」は、SADA さん「Pursuit of Knowledge」(現在消失。旧所在地:http://pursuit.cside5.jp/)が作成・配布されていたものです。

(初回答 2003/04/29、最終調整 2008/05/11)

1.あなたのHNは

竹庵(ちくあん)です。

「竹庵」というのはネット上でもわりに見受けられる名前ですので、ほかの「竹庵」さんと区別が必要になったら、「拾穂文庫の竹庵」とか「竹庵拾穂」(禅僧みたいだ)とでも呼んでください。

2.そのお名前HNにされたきっかけは

雅号らしいものをと思って、適当な字面を。

3.CW歴はどのくらい

2002年2月頃に出会いました。(本稿補筆時点で)CW歴は6年余です。

4.CWを何処で知りましたか

フリーゲーム関連のサイトで。

後の方(→33)で長々書いていますが、フリーの RPG を探している時に知りました。上述の2002年2月以前から存在自体は知っていたのですが、なんとなく敬遠していました(今にして思うともったいない)。あまり期待しないままダウンロードしてきたのを告白します。

蓋を開ければ、ハマるのに3日とかかりませんでした。

5.いままでどのくらいシナリオをプレイしてきましたか

3桁にはなると思います。

6.印象に残ったシナリオは

プレイヤーとして、CWにハマった!と自覚したのは、groupAsk さんの「賢者の選択」でした。視覚的にシンプルでありながら、プレイヤーの想像が大きく広がる世界は、それは、それまでに知っていたコンピューターRPG(→33)と異なる感触のものであり、私にとって大きな衝撃でした。

作者として強く印象に残っているのは、兎肉さんの「岐路」。2003年12月、私がちょうど最初のシナリオ(「聖夜の守護者」)を作っているときに完成された作品です。兎肉さんも初の作品で、同じきねさんのカード素材を使っていらっしゃいました。渋い雰囲気にうなりました。焦りもしましたし、こういう世界を描きたいとも思いました。一方的で誠に勝手ながら同期のライバルと見なしています。

このほかにも、プレイしていてうならされたとか、自分でシナリオを作っていて意識してしまうとか、さまざまな形で印象に残る作品はそれこそ多々ありますので、別ページにて。

7.好きなシナリオのジャンルは

いわゆる「読み物系」に限りませんが、文章を味わえるもの。「中世」で「ファンタジー」で、冒険者が生き生きと描かれているものが好きです。冒険者の喜怒哀楽や探索の興奮を楽しめるシナリオに当たると、CW をやっててよかったと実感します。

シナリオ作者として、そのようなシナリオを作りたいと思っています。

8.お気に入りのNPCは

「連れ込みNPC」で一人挙げるとすれば、リノウ(Pabit さん「白弓の射手」)。今は亡き初代宿で、出会ったばかりのCardWirthの世界をともに冒険したのはよい思い出です。丁寧に描かれた作品のNPCというのは、どれも印象に残ります。コミカルな路線では、ギルバート(keim さん「老兵の歌」)やチコ(MJ12 さん「グルーチョのお願い」シリーズ)がいい味を出していていました。

9.1つのシナリオのプレイ時間はどのくらいが理想

「物語を読む」タイプのシナリオなら15〜30分、探索・謎解きを主とするものは30分〜1時間くらい。でも、面白ければ何時間でもいいです。

《以下10問はシナリオを制作した方への質問です。》

10. シナリオを制作したことはありますか

はい。

11. どのくらいシナリオを制作しましたか

作りかけは山ほどあります。完成と言える状態まで持っていけたのは7作(ユーティリティ含む)です。

 (→シナリオ配布ページ

12.どんなジャンルを好んで制作しますか

読み物系です。「ゲーム」を作るのは苦手です。

13.ずばり、自作シナリオでお勧めは

「聖夜の守護者」です。私が最初に完成・公開することのできたシナリオ。いい意味でも悪い意味でも原点です。

 (→シナリオ「聖夜の守護者」配布ページ

14.制作に当たってどんな点に注意していますか

プレイヤーさんに、より鮮明な想像をしてもらえるようにしつつ、想像の自由を縛らないようにすること。(→48

15.何か影響を受けた作品はありますか(CWシナリオに限らず)

藤沢周平氏の小説(→29)のあり方が好きです。私にとって物語の一つの理想形のようなものですので、描写などの面でかなり影響を受けているかもしれません。

(影響を受けたCWシナリオについては→6、同補足を参照してください)

16.自作NPCでお気に入りはいますか

ひとりひとり、それぞれに愛着があります。作者とまったくかけ離れた人物を描けない悲しさ、理想とする像も敵とする像も、多かれ少なかれ作者の分身なわけで。

17.制作時の必需品は

ヒマ・根気・想像力と大量のコーヒー。

18.制作に詰まったときはどうしますか

何もしないで時間を置いてみます(つくりかけのまま放置されるものが多数)。

19.プレイヤーの方々に一言お願いします

作者の手を離れた物語はプレイヤーさんのものです。プレイヤーさんに楽しんでいただければ、作者として幸いです。

《以下10問は素材提供者への質問です。》

10.素材を提供されていますか

はい。背景素材を。

カード素材もあるにはありますが、こっちのほうは下手の横好きです。

11.素材を制作するのは大変でしたか

整理下手なもので、大量のファイルが散らかってうんざりしています。加工も慣れるのに時間がかかりました。

12.素材を制作するにあたり、気をつけたことは

なるべく、ありそうでなかったものを。できれば、平凡で汎用性のあるものを。そこから物語の広がりそうな素材を提供しようと思っています。

13.何かソフトを使用していますか

ドット絵に256色専用の「D-PIXED」。絵まわりはすべてこれでまかなっています。

ファイルのフォーマット変更のほか簡単な画像加工までできる「BTJ32」はスグレモノ。縮小に威力を発揮する「BITMAP RESIZER」も大変便利です。

サムネイルは「ちびすな」で作っていました。

14.どんなシーンに使用して欲しいというのはありますか

空気のようなシーンでも、しょうもないシーンでも。使用する方にお任せいたします。

15.これはお勧めというのはありますか

家屋内外の背景画像はいかがでしょうか。

16.素材に求めるのはどちらかというと質?それとも軽さ?

うーん。質か軽さか、と訊かれると、質です。質か量か、と訊かれたら、量と答えます。

17.制作した素材は多い方だと思いますか

背景画像に関して、数だけは多いんではなかろうかと。選択肢の多いことはいいことだと、自分でもシナリオ作りをしてる身では考えます。

18.素材を作っていて辛いと思ったことは

特にないです。作業中にしょっちゅうパソコンがフリーズして非常に辛い思いをした程度です。

19.素材を使用してくれる方に一言お願いします

当方の素材が少しでもシナリオに役立てば幸いです。なにかしらの反応があるとなお嬉しいです。

《以下、通常の質問に戻ります。》

20.趣味はなんですか

とりあえず読書(→29)と映画鑑賞(→32)など。

21.インドア派?アウトドア派

ゴリゴリのインドア派です。

22.好き、もしくは得意なスポーツは

運動は苦手です。

23.休日はどんなことをして過ごしますか

散歩してるかゴロゴロしているか、あるいは CW 三昧。近場の日帰り旅行もたまに。

24.どんな動物が好きですか

特定の動物はいませんが、人間から見てのんびりしていそうな動物(動物側からは異議が出るでしょうが)。ラクダとか、タヌキとか、三毛猫とか。

25.旅行は好きですか

好きな方ですが、腰が重いです。気が向いて出かければ、行き当たりばったりで行動します。あまり計画は立てません。

26.一度行ってみたい場所は

写真を撮りに行ってみたい場所は多くあります。優れた建築物や美しい町並み、いい崖とか野原とか。

CW関連に即して言えば、やはり中世ファンタジー世界の「本場」、ヨーロッパには行ってみたいと思います。ドイツとかチェコとか。TV(NHKの深夜の映像とか、TBS系「世界遺産」とか)を見ていると、非常にいい場所を楽しめます。行ってみたいなあ。

27.何かに感動した、もしくは感銘を受けたことはありますか

ドラマだの小説だのドキュメンタリーだのでしばしば涙します。涙腺ゆるめです。

28.自分の情報源はなんですか

新聞とテレビ。基本的には紙媒体人間です。

29.よく読む本はなんですか

趣味で読む本は時代小説が中心。好きな作家をもし一人だけ挙げるとすれば藤沢周平氏。同氏の小説を一冊挙げるならば『蝉しぐれ』。

そのほかに好きな作家(と個人的一点)を挙げていくと、宮部みゆき氏(『火車』)、佐々木譲氏(『エトロフ発緊急電』)、佐藤賢一氏(『双頭の鷲』)、飯嶋和一氏(『雷電本紀』)。

30.普段よく聴く音楽はなんですか

アイルランド民謡系の楽曲、それと ENYA。 CW 的世界に合っていてよろしいかと。あとは傾向ががらりと変わって加藤登紀子、さだまさし、中島みゆきの諸氏の曲などが好きです……趣味が古いとは言われますが。

そのほか女声のアコースティックな曲とか、いわゆる「癒し系」に分類されるような楽曲。

31.テレビはよく見ますか

用もないのにだらだらと見ています。

好きなのは時代劇『鬼平犯科帳』は提示する世界の渋さもストーリーも映像の質も筆頭格(吉右衛門版しか知らないのですが)。『暴れん坊将軍』、(東野・西村時代の)『水戸黄門』、『三匹が斬る』など“お約束”込みの痛快娯楽時代劇も好きですし、NHKの金曜時代劇でやっているような人情型の時代劇も好きです。

時代劇以外では、関西の(お笑い)番組や NHK のドキュメンタリーなどなど。深夜放送では今まで知らなかったような映画と出逢ったりしますが、翌日つらいです。

32.好きな映画はなんですか

劇映画では主に重厚な歴史もの、人情もの。見たあとにずしんと余韻が残るような。

映画館に観に行って印象に深く残ったのは、『風の丘を越えて』(林権澤監督)、『炎のアンダルシア』(ユースフ・シャヒーン監督)、『大地と自由』(ケン・ローチ監督)、『シンドラーのリスト』(スティーブン・スピルバーグ監督)、『たそがれ清兵衛』(山田洋二監督)など。

宮崎駿監督のアニメ映画全般は「好きな映画」。その中でどれか一つと言われると挙げる『天空の城ラピュタ』は面白さを備えた作品でした。インディー・ジョーンズ3部作(スティーブン・スピルバーグ監督)などの息もつかせぬ面白さはたまらないのですが、「好きな映画」という判断からはずれるかも。

33.CW以外でゲームをプレイしたことはありますか(あるならそのタイトルを)

反射神経を要求するものは苦手なのですので、基本的にシューティングやアクションは駄目です。

ずいぶん昔に『信長の野望』や『三国志』をしましたが、長らくゲームから遠ざかっていました。家庭用ゲーム機がない環境でしたもので、ドラクエもFFもやったことがありません。そちらの方面の知識はサッパリです。

パソコン導入後、フリーソフトのゲームをRPGを中心に遍歴いたしました。最初にダウンロードしたのが『Stardust Blue』(榊本祐さん、現在公開停止)。重厚かつ長大なストーリーと「これを表現したいのだ」という作者の執念、そして細部への作りこみ量に圧倒されました。『Moon Whistle』(神無月サスケさん)や『Cresteaju』(Shou さん)も印象に残ります。これら素晴らしい RPG を知った後、CW に出会うことになります(→4)。

このほか、印象に残るRPGでは『イストワール』(t-kさん)を挙げておきます。

34. OSはWindows?それともMac?

長らく98SEを使っていましたが、2007年からWindowsXPを使っています。

35.使用しているパソコンのスペックは

 本体(ノート) LENOVO ThinkPad G50
  CPU:Intel Celeron M 410 1.46GHz
  メモリ:504 MB
  HDD:60 GB

 ……自分でも何を書いてんだか意味がわかりません。

36.使用しているメールソフトは

CardWirth関連のメールは、Infoseekメール(ブラウザメール)で送受信しています。

37.よく使用しているブラウザは

最近「Firefox」を使うようになりました。

38. 壁紙は使用していますか

デフォルトで入っていた「隅田川」(扇を散らした模様)を。パソコンのデスクトップはシンプルなのが一番です。代わりにパソコン周りがごちゃごちゃしています。

39.ネットは一週間にどのくらいしますか

かなり。ネット依存症かも。

40.解凍ソフトはどんな物を使用していますか

「Lhasa」を専ら使っています。CAB ファイル解凍の必要から「解凍レンジ」なども持っています。

41.ダウンロード支援ソフトは使用していますか

以前は「Irvine」を使用していましたが、現在は特に使っていません。

42.直接の知り合いでCWユーザーはいますか

1人、ユーザーだったという人がいました。

43.CWを人に勧めたことはありますか

弟に布教しました。

44.T(テーブルトーク)RPGをしたことはありますか

ありません。

45.宿の親父になりたいと思いますか

まだ無理でしょう。あのポジションに座るには、人生で相当苦労しなければならないのだろうと考えています。少なくとも、髪をすり減らすくらいには。

46.リューンに行ってみたいですか

無事に帰って来られるならば。

47.自分も冒険者になりたいと思ったことは

文系インドア派の人間としては、 CW 世界の住人になれるのであれば学者に。図書館だの塔だのに籠って、山のような古代文献を読破したいと。

48.シナリオの中でPCとNPC、主役はどちらだと思いますか

CWシナリオの主役はPCだと私は思っています。

私はストーリー偏重型のシナリオを作っていますが、NPCたちの織り成す状況の中に、さまざまな特徴を持っているであろうPCを放り込むとどうなるのだろう、ということを想像するのが最も楽しいですし、また一番悩むところです。

CWをCWたらしめているのはPCの存在だと、私は思っています。シナリオ作者の介入できないPCを物語にどう取り込むかは、さまざまな状況を想像する力を活用する挑戦であるようにも思うのです。

シナリオ作りは未知のPC、未知のプレイヤーさんとの対話であるのかもしれません。(→14

49.あなたにとってCWとは

さまざまな人々が行き逢う「物語」の世界へ通じる扉。

さまざまな制作者たちがつくりあげた無限の「物語」へと旅するための扉であり、自分の思う世界を形にし、誰か(のPC)を迎え入れるための扉です。

50.最後に一言お願いします

一問一答式のはずなのに長くなりました。自己紹介を兼ねてますのでご勘弁を。



「カードワース15の質問」への回答

「カードワース15の質問」は、夜月さん「月の絵本」が作成・配布されているものです。

(回答 2007/03/13)

1.まずはじめにあなたの名前を教えてね

竹庵(ちくあん)です。

2.最近プレイして印象に残ったシナリオは?

「最近」を回答時点より3ヶ月以内とすると、「一期一会」(overDozeさん)、「聖なる遺産」(クエストさん)など。

3.好きなシナリオ作者さんはだれ?

たくさんの方がいて答えにくい(笑)。

新しい作品が出ると嬉しくなる作者さんは多くおられます。好きなシナリオを多く出されていて、この方のシナリオづくりを学びたいなあと思う方は、ブイヨンスウプさん、Fuckin'"S"2002さん、SADAさん、など。いずれの方も現在は活動を離れておられるのが残念です。

4.好きなカード絵師さんはだれ?

これまたたくさんの方がいて答えにくい(笑)。

「素材」としての使いやすさ(加工のしやすさやバリエーションの多さなど)の点で、砂雲堂さん、NIFQさん。写実的な素材を提供される方としてcaiさんや成田さんの作品を、シナリオでよく使わせてもらってます。

5.好きな音楽素材屋さんはだれ?

これまたたくさんの(以下略)。

「風景として流れるようなBGM」と「劇的な場で使うBGM」とがあり、シナリオにはその両方が必要です。……自作を振り返るとCW以外の方の素材をよく使ってますね。

リィさんやSHIMOさんの作品はぜひ印象的なところで使いたいです。

6.好きな背景素材屋さんはだれ?

写真では、「開拓村」のおじぞーさん、「自然」の首藤さん、「山」のkazさん、「南欧」のMartさんなどが質・量ともすぐれた写真素材を提供しておられ、写真素材屋としてうらやましくも思いますし、シナリオ制作者として頼りにしております。

最近では「中欧」を携えた ちゃおぶん さん、「北欧」のSkjoldさんの更新からも目が離せません。

7.16色と256色のカード画像どちらが好み?

シナリオ制作者としては、NPC画像の「素材」として加工しやすいのは16色です。

8.5回以上はプレイしたぜ!というお気に入りシナリオがあれば

冒険者ならばぜひ目指したい「城砦都市キーレ」(ブイヨンスウプさん)。落ち込んだときなどにプレイするのに最適な「奇魚」(Pabitさん)。

9.シナリオをギルドから落とすときに何を参考にする?(例:シナリオ名、作者名、レベル、プレイ時間、検索ワードなど)

作者名は安心の証(笑)。

しかしこれでは新しくシナリオを作られた方には出会えません。紹介文の書き方は、文章力を推し量るのにいいかもしれません。

10.これが処女作!と思った作者さんの名前とシナリオ名

「子供狩り」(柚子さん)、「ビーストショップ鋼の絆」(銀狐さん)、「海上都市アレトゥーザ」(Martさん)、「ザベリヤ村の攻防戦」(Asaさん)、「satan」(leaderさん)「一期一会」(overDozeさん)、「聖なる遺産」(クエストさん)など。

しっかりした世界、緻密な構想力、丁寧な描写、痒いところに手が届くシステム…… そうしたものを最初の作品から実現するおそるべき作者さんたちが、今も次々に出て来られることは嬉しいことです。うかうかできません。

11.今までに、シナリオ作者さんに感想を伝えたことがある?それは頻繁に?

素材の利用報告をいただいた方には、なるべく感想もお伝えするようにしています。わたし自身、シナリオを作る側に回ったときに、いたいたお便りというのは大変励みになりましたし、次も作ろうという気持ちになりました。ですので、なるべく感想を伝えようとは思うのですが、それほど頻繁というわけでもないのが我ながら残念なところです。

12.シナリオ作者の方はシナリオ制作時に気をつけていることがあれば。

シナリオ作者だけではCWシナリオは完成しないのだ、ということを心がけるようにしています。PCが入ってきてはじめてCWは物語として完成するものだと考えます。「作者の思う方向にプレイヤーさんの想像を導く描写」を行いつつ、それに縛り付けず、「プレイヤーさんが自由に想像を広げる余地」をなるべく持たせたいと思っています。

13.こういうシナリオをプレイしたいなあ!というものがあれば。

すぐれたストーリーと高いゲーム性を持つ重厚な長編シナリオ。夢ですねえ。

14.カードワースを楽しんでいますか?

もちろん!

10.おつかれさん。

夜月さんもおつかれさまです。

こんな感じでプレイしています

CardWirthの楽しみ方は人それぞれで、「唯一正統な楽しみ方」などないでしょう。自由な想像の余地を残しているところこそ、CWの徳であると思っています。

以下はあくまでも私の楽しみ方。

「冒険者」のイメージ

私のイメージでは、冒険者はそれほど遠い存在ではありません。オールマイティーの「勇者」ではなく、神やら何やらの力を宿しているわけでもなく、生身の人間です。

ものすごい武器を持っている必要はなく、すさまじい技を持っている必要もない。困難を乗り越える体力や度胸や知識や知恵、洞察力や行動力や判断力が、「普通」の暮らしをしている人よりいくらかある。そんな冒険者たちを思い描いています。

出自は農家の三男坊だったり、没落騎士だったり、職人崩れだったり。いいとこの子供だったけど放蕩が過ぎて勘当されてというのがいたり、聖職者の一族の中で成長した生真面目なのがいたり。ただ、「世間」の埒外で、自分の掟(美学)のみに従って自由に生きる人々です。そして、その生き方ゆえに時として軽蔑や差別の目にさらされる人々。「名もなき人々」の喜びや悲しみや怒りを共にすることができ、人の痛みをわが痛みとできる冒険者なら、なお良いのではなかろうかと。

そういうイメージを下敷きにしてNPC連れ込みシナリオをつくったりしています。未完成ですけれども。

PCたち

そういうイメージなので、PC自体にはあまり「強烈な思い入れ」が無い……のかも。自作人物絵も使ったためしがない……というのは素材提供者としていかがかと思うものの、そもそも主人公を想定しないで描いてるしなあ。しかし容姿や履歴への思い入れの無さ、というのと愛着というのは別でして。PCがただの戦闘マシーンになっていたり、NPCの露払いと化していたりするのを見ると、チト悲しいものがあります。

「自分のPCがシナリオの中でどう活躍できるか」よりは「シナリオの中で自分のPCがどう生かされるか」…… あまり違わないかもしれませんが、PCを媒介に入るシナリオの世界に関心があります。

人数制限の無い限り、6人で行動しています。標準型から万能型まで、すべての特性が揃っていないと気になる性格です。男女比をだいたい半々にしたりとか。つとめて平均的に。ただ、さすがに性格を重複しないように設定するということまではしていません。

「リーダー」は一番左に配置しています。ひと癖もふた癖もある連中を束ねるのは、本人に突出した能力が無くとも仲間の話を良く聞き判断する「標準型」というイメージがあります。

盗賊役(調査・解錠担当)は右端(6番目)に。PC選択の際に場所が決まってると楽なので。私には、盗賊役(万能型)は少年かおばあちゃんというイメージがなぜかあります。不実でひねくれ者のおばあちゃん(都会育ち)。結構常用してるんです。♀老人PCというのは見落とされるのか、シナリオで違和感を感じることがよくあります。喋り口調が若すぎたり。むしろおじいちゃん口調だったり。「おばあちゃんマニア」(なんだそりゃ)的にはシナリオ作者の皆さまに対応を呼びかけたいところ。

残りは猛将型(猪突猛進)―勇将型(沈着冷静)、策士型(攻撃魔法担当)―知将型(補助魔法担当)がそれぞれ対のイメージ。片一方がお喋りだったら片一方は無口だろうとか。片一方が熟練者(老人・大人)だったらもう一人は若手(若者・子供)とか。6人だと、ちょうど一通りの個性が出揃うような気はします。でこぼこしながら、丸く収まるパーティーの出来上がり。


(最終調整 2005/08/30)

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