G-TOOLは、ウェブデザイナーである森川眞行氏が公開しているフリー素材群。CardWirthユーザーには「リューン」の画像の出所として知られる。GroupAskシナリオをはじめ、多くのシナリオで用いられている。
→ ◇森川眞行氏《シリコンカフェ》 内 ◇〈G-TOOL〉
森川氏は「G-TOOL」のブランド名で何度かウェブ素材集を出している。本稿では1996年に公開された「元祖G-TOOLS」について記す。
G-TOOLとCardWirth
「G-TOOL」は1996年に公開を開始した著作権フリーのウェブ素材群。壁紙やフレーム・ボタン類も含み、総量は約3万点と、日本のウェブサイト黎明期にあって驚異的な量を誇った。
「G-TOOL」の一部を構成する「版権フリー写真集」には、プロのカメラマンから提供されたフランス・イギリス・アメリカの風景写真も含まれている。ロンドンやパリの市街の写真で撮影された写真は、「中世」というよりは「近代」の建築群であることが多い。
『交易都市リューン』において、「リューン」のメイン画像として"FR_AC0.jpg"が使用されるなどしたことが、CardWirthとG-TOOLとの関わりのはじめである。このため草創期のCardWirthシナリオで、「リューン」を示す背景などとして、あるいは冒険の舞台として、G-TOOLの素材が多用された。G-TOOLの素材利用規約に、Web以外での使用におけるゲームでの使用例として「CardWirth」が例示されていたことがある。
2003年に一旦コンテンツが閉鎖されたが、2004年12月に公開が完全復活した。