第一次批評論争(だいいちじひひょうろんそう)は、草創期の1998年11月5日から6日にかけて起こった、「批評」を巡る紛擾。
経緯
1998年10月28日、林正人氏がサイト《カードワース評論》を開設。増加しつつあったシナリオの「批評」を行うサイトはこれが最初であり、当初は一定の期待と歓迎をもって迎えられたようだ。
林正人氏は「お薦め度」としてシナリオを「採点」し(5つ星制、林正人氏によれば減点制)、コメントも付していた。1998年11月5日、フェニル氏『招待状』に対して行ったコメントを契機に、林正人氏掲示板でパニュルジュ氏による批判と林氏の反論という応酬が行われる。辛辣なコメントの問題、「採点」の基準や理由などの不明確さ、点数制をとることによる「数直線的絶対評価」(パニュルジュ氏の表現)の是非、あるいは「プレイヤーがシナリオを批評する行為」そのもののあり方が問われたが、11月7日に《カードワース評論》が閉鎖することによって論争は中断された。
論争の当事者であるパニュルジュ氏がサイトに林正人氏掲示板の記録を転載するとともに自身の「批評」に関する文書を掲載しており、InternetArchiveで辿ることができる。
のちにTHU氏の感想をめぐる紛擾が勃発した際に本件が想起され、「第二次批評論争」と称された。このため1998年11月の論争が「第一次批評論争」という名称で呼ばれるようになったと思われる。
関連サイト
- 林正人氏《カードワース評論》
- http://urawa.cool.ne.jp/urawa/1020/
- ◇[Internet Archive]
- パニュルジュ氏《私立メイヤー学園》
- http://www.asahi-net.or.jp/~it8t-sin/CW/index.htm
- ◇[Internet Archive]