度量衡
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- 最終改訂:2012/03/19
度量衡は、ものをはかる単位の総称。本来「度」は「長さ」「ものさし」を、「量」は「嵩(かさ)」「枡」(=容量)を、「衡」は「重さ」「秤(はかり)」(=重量)を意味する。
使用例
メートル法
メートル法は18世紀末のフランスにおいて成立したものである。近代的なイメージがあることが、「中世ファンタジー」の「雰囲気」をつくる上で短所となる場合もあるが、説明としては歴史小説でも用いられる実績があり、直感的に分かるのが長所でもある。制作者側にとっても、想定したサイズを過不足なく伝えられるのがメリットであるが、反面あまり適当な数字を当てると突っ込まれかねないというデメリットも持つ。
grouAskは、長さの表記に「メートル」「km」を用いている(例:『教会の妖姫』『鳥の歌が聞こえない』)。ただし、作中に登場する単位は長さだけであり、質量・面積・容積をどのように表示するのかは明らかにされていない。また、都市間の距離は所要日数で表示されている。
ヤードポンド法
西欧において古代から使われてきた単位を受け継いでおり、現在はイギリスと米国で慣習的に広く使われている単位系。長さの単位の基準としてヤード(約0.91m)を置き、インチ(1/12フィート=2.54cm)・フィート(1/3ヤード=30.48cm)・マイル(1760ヤード=約1.61km)・リーグ(3マイル=約4.83km)などの単位がある。質量の単位としてはポンド(約0.45kg)を基準にオンス(1/16ポンド=約28.35g)などがある。実際の中世ヨーロッパで使用された単位であり「雰囲気」の面で文句のつけようがないのが長所だが、日本ではなじみが薄く直感的に把握できないのが短所である。
英米で生まれたTRPGやファンタジー作品ではよく使われており、これらのプレイヤーや読者の間では親しみのあるもののようだ。TRPGのD&Dには「10フィート棒」というアイテムが登場する。使い道はさまざまだが、隣接するマスに罠などが無いかを調べることができる。これはダンジョンのひとマスが10フィート四方と設定されたため。