治安隊
- カテゴリ:設定(組織)
- 最終改訂:2012/03/22
治安隊(ちあんたい)は、CardWirthのシナリオに登場する警察的組織に与えられた名の一つ。名称の初出は齋藤氏『教会の妖姫』(1998年9月)と思われる。
概説
齋藤氏によって組織の構成や権限などの詳細は説明されていない。警察的組織は作者によってさまざまに設定が行われており、「自警団」等の名称が用いられることがある。
困っている市民の要請を黙殺する気力の低い組織として描かれることもしばしばで、「やる気のない」「腰の重い」といった形容詞とともに語られることもある。事件の捜査に関しては、むしろ誤った捜査をごり押しする組織としてイメージされることもある。もっとも、正規の警察組織が問題解決の役に立たないからこそ、非正規の「冒険者」の出番となる。
設定と解釈
groupAskによる設定
齋藤氏『教会の妖姫』(1998年9月)の舞台である宗教都市ラーデックに配置された「治安隊」がおそらく初出。キャストカード「治安隊兵士」には、以下の説明が付けられている。
都市の治安を守る警察的機構である治安隊の隊員。正規の訓練を受け、有事には兵士として戦場に赴く。領主のいない小さな町や村では税の取り立ても彼等が行う。
市民の生活の擁護を建前とする治安隊だが、実際は国益を優先し市民をかえりみない者が多い。中には高い理想を抱き信念を貫こうとする者もいるが、所詮は少数派に過ぎない。封建社会の警察とはこんなものかも知れない。
『賢者の選択』(1999年1月)では、リューン騎士団巡察官のミューゼル卿が、リューンから2日ほど離れた場所で「治安隊の詰所」を探していることから、都市から離れた地域にも配置されていることがわかる。『旧き沼の大蛇』(1999年2月)では、アントンが「治安隊」に大蛇退治の相談を行ったが信じてもらえなかった。
警察・行政業務を担う準軍事組織であるようだが、「騎士団」もミューゼル卿のように警察的業務を行っているようであり、両者の職掌は不分明である。
ユーザーによる類似の設定
MJ12氏はR.C.S.D.事件簿シリーズで「リューン市警備機関」R.C.S.D.(Ryune City Security Department)を設定している。